コーヒーを飲む

業務用としても使える、おすすめエスプレッソマシン

こんばんは

この前twitterで、仮想さんって言われて、ああ、そうだなぁ、なんて思った店主のなかむらです

 

 

前回の記事で、家庭用エスプレッソマシンについて書いたのですが、これも結構見ていただいたようで、その日のアクセス数がかなり多かったです

ですので、今日はエクストリームな方々へ向けて、業務用でも使えるぐらいのエスプレッソマシンを独自の視点で紹介しようと思います!

 

家庭用・入門用としてはこちらの記事で紹介しました

参考:家庭用エスプレッソマシンのススメ

 

セミコマーシャルマシン?セミコマとは?

エスプレッソマシン

中級~上級エスプレッソマシンを調べていくと、セミコマ(セミコマーシャルマシン)なんていい方をすることがよくあります

これはどんな意味か?というところから今日は始めます

 

セミコマとは、いわゆる準業務用のことで、小規模店舗やエスプレッソを主体としない店舗ではこのセミコマを選択することと思います

おおよそ、1時間あたり数十杯の提供が可能なタイプです

 

家庭用エスプレッソマシンで満足できなくなってくると、このセミコマに手を出すことになるでしょう

 

エスプレッソマシン選定で見るべきポイント

パーツ

では、このセミコマ機を選定する上で、どんなスペックを重視してみていけば良いのか?どんなマシンが自分にあっているのか?を考えていきます

 

先にポイントを列挙していくと、

 

・ボイラー(容量・仕組み・数)

・水の供給方法

・ポンプの種類

・電力(100V・200V)

この4点をまずは重視して、エスプレッソマシン選定をしていきましょう

 

 

ボイラーの種類と役割

お湯

ボイラーはお湯を沸かす(boli)ための装置のことです

エスプレッソマシンのボイラーには大きく分けて3つの種類があります

 

 

・シングルボイラー
スチーム・エスプレッソの抽出わ1つのボイラーで賄うタイプ

・ダブル(デュアル)ボイラー
スチーム・エスプレッソ抽出それぞれ1つずつ、計2つのボイラーが搭載されたタイプ

・ヒートエクスチェンジャー(HX)タイプ
熱交換器を用いて、1つのボイラーで2種類の温度のお湯を出すタイプ

 

 

例えば、ホットのラテを作るとすれば、エスプレッソ抽出のために90~95℃程度のお湯が必要で、スチームの温度は120℃以上の温度を必要とします

このように、エスプレッソマシンでは、温度帯の違う2種類の水(蒸気)を用意しなければなりません

 

 

それぞれのボイラーごとに、メリット・デメリットがあります

 

 

シングルボイラーのメリット・デメリット

 

◎メリット
 価格が安い
 暖機が速い

△デメリット
 スチームとエスプレッソ抽出が同時にできない
 エスプレッソ抽出後、スチームをしようとすると温めるのに時間がかかる(逆も)

 

シングルボイラーのマシンはボイラー自体が比較的小さいものが多いです

このため、ボイラーのあたたまるスピードは早く、スイッチを入れてから10分程度でエスプレッソの抽出をすることができます

 

しかし、2つの温度帯を1つのボイラーで賄うため、同時並行で作業ができない、などの点がデメリットとなります!

 

 

ダブル(デュアル)ボイラーのメリット・デメリット

 

◎メリット
 抽出とスチームが同時にできるので、ミルクもエスプレッソも並行して作れる

△デメリット
 価格が、シングルボイラー機と比べて高い
 スチームボイラーは大きい(1L以上)ため、暖気に時間がかかる
 本体が重くなる
電源を多く食う

 

シングルボイラーのマシンとは全く逆の特徴がありますね

 

また、ボイラー2つとなると100V・15Aマシンであれば、電源の心配も出てきます

 

朝、サクッとエスプレッソだけ、の方はシングルボイラーで十分です

しかし、ミルクをスチームしたいとか、ラテアートをやりたいのであればダブルボイラーか、次のヒートエクスチェンジャーが良いかと思います

 

ヒートエクスチェンジャー(HX)のメリット・デメリット

ヒートエクスチェンジャーはスチームボイラーの中に、ブリューボイラーを配置し、スチームボイラーの熱で抽出用のお湯を温めるタイプです

 

◎メリット
 価格はシングルボイラーとデュアルボイラーの間くらい
 電源はシングルボイラー並

△デメリット
 抽出油温の1℃単位の細かな温度コントロールが苦手

 

HX機に関しては、温度調整が苦手であるという点以外に、あまり目立った欠点はないように思います

酸味や苦味を狙った味にしたい、という方は1℃温度が変われば大きく変わりますので、細かく調整したいという方はデュアルボイラー機にしたほうが良いでしょう

PIDユニットがついているモデルではあまり心配する必要はないかもしれませんね。
(PID : Proportional-Integral-Differential Controller 温度制御システムのこと、ヒーターの電源を自動的に、細かくon-offすることでボイラー内の油温を一定に保つシステムのこと。サーモスタットでの温度正義よよりも油温を一定に保つことが可能。)

 

水の供給方法

ペットボトルの水

エスプレッソマシンに水を供給する方法も、2つの種類があります

また、兼用できるマシンもありますので3つに分類できますね

 

・タンク式マシン
本体に水のタンクが設置されており、そこに水を注ぐタイプ

・水道直結タイプ
本体タンクはついておらず、水道管に直接接続するタイプ(工事必須)

・兼用タイプ
タンクもついているが、水道直結も可能なタイプ

 

セミコマ機では、「水道直結しか使えないタイプ」はあまりありません

水道直結のみ、のタイプは、完全に業務用の2連~4連のエスプレッソマシンなどです

 

家庭用で使用すると考えると、多くの場合はタンクに水を入れての使用になると思いますのでそこまで気にしなくても良いかもしれません

逆に、将来お店に置きたい、というのであれば迷わず水道直結可能なタンク式を選ぶべきだと思います

 

ポンプの種類 安くてうるさい or 高くて静か

エスプレッソは、内蔵されたポンプでコーヒーに圧をかけて抽出します

この際、圧をかけるポンプの種類も2種類に分けられます

 

・振動ポンプ(バイブレーションポンプ)
 ◎価格が安いのが特徴、ポンプ自体が小さいためマシンを小型に設計できる
△うるさい(ブーーーっという音)、ロータリーポンプに比べ耐久性に劣る

・ロータリーポンプ
 ◎静か、耐久性が高い
△ポンプ自体が高価のためマシンが高価になりがち、サイズが大きい

 

業務用(コマーシャルマシン)では、主にロータリーポンプが使用されます

10万円までのエスプレッソマシンはすべて振動ポンプと思って間違いないです

ロータリーポンプを選べるのは30万円ぐらいからの価格帯となっています

 

使用電力は? 100V? 200V?

コンセントのイラスト

使用電力も見るべきポイントです

家で使いたいのに200Vだった、だと工事が必要ですからね!

 

家庭用で使用するなら100Vのみです。

また、個人輸入で使用される方は、アメリカ仕様110Vでも問題なく使用できます(コネクタかせて使用)

ヨーロッパ仕様の220Vタイプは日本で使用する場合、アップトランス若しくは工事が必要になってくるので、自宅で使用目的のエスプレッソマシンは気をつけてください

買うときに選べますので

 

また、日本の代理店から購入する場合は、100V仕様にコネクターを変更してくれているので何も心配いりません(が、かなり高いです)

 

オススメエスプレッソマシンと詳細スペック

見るべきポイントを踏まえて、セミコマのエスプレッソマシンを見ていきましょう!

 

Rancilio Silvia

まずは、セミコマではないですが、ホームユースマシンのスペックから見ていきましょう

rancilio silvia

Rancilio Silviaは、家庭用マシンでは上位クラスに位置しますが、セミコマ機との比較だと、下位クラスとなりますね

ボイラー シングルボイラー (銅 約340ml)
水の供給 タンク式
ポンプ 振動ポンプ
電力 110V

 

ポルターフィルターはセミコマと同様58mm

なんてことのない、シンプルなマシンですね

 

初動湧き上がり時間はボイラーが小さいので5分弱と優秀なものの、抽出後にスチームをすると待ち時間が生じてしまいます

これはシングルボイラーの宿命ですね

 

ただ、総じてシンプルで使いやすいマシンと思います

 

こんな方におすすめ

・デロンギ(1~2万円)のエスプレッソマシンからのステップアップ

・スチームはしない、エスプレッソしか飲まない方

 

 

Quick Mill  Andreja Premium Evo

続いては、イタリアの名門、Quick Mill社のアンドレアプレミアムです

いつからかEvoになっていた、、、

QuickMill AndrejaPremium

Quick Mill社はそんなに目立つメーカーではないのですが、堅実で家庭用としてちょうどいいスペックのものが安い印象があります

 

ボイラー HX (銅 1.6L)
水の供給 タンク式・水道直結式
ポンプ 振動ポンプ
電力 110V

 

E61のグループヘッドで最安はこのあたりでしょうか

HXですので、抽出しながらのスチームが可能ですが、エスプレッソ抽出用のお湯の繊細な温度調整は苦手(1℃単位での話です、PID非搭載)

2つ穴・4つ穴のスチームティップが付属

 

コーヒーを主としない小規模店舗、例えばイタリアンのデザート用に1時間あたり5~10杯程度であればこれぐらいで全然OKです

 

こんな方におすすめ

・スチームエスプレッソを同時に抽出したい方

・ラテアートがしたい方

・抽出温度を1℃単位まではシビアに考えない方

 

 

 

 

Rocket Espresso Giotto Evoluzione R

Rocket Espressoはミラノに本社を構えるエスプレッソメーカー

デザイン性も高く、カフェなどでも人気の高いメーカーです

RocketEvoluzioneR

その中でもこのエヴォリゾーネは、Rocket社の中ではミドルグレード

とはいえ、圧倒的スペックとコストパフォーマンスに優れたモデルです

 

 

ボイラー HX  (真鍮/銅 1.8L)
水の供給 タンク式・水道直結
ポンプ ロータリーポンプ
電力 120V

 

PID搭載・ロータリーポンプ・HX機と、家庭用にしてはかなりの贅沢使用

細かいことを言うとPID搭載ですがHX機のため、最初に出てくるお湯は温度が多少高いのが弱点

一旦お湯を捨ててから、ポルタフィルターをセットして抽出を開始しましょう

 

エスプレッソ・カフェラテを家で作るのであればこれで間違いなく事は足ります

でも、、、それでも満足できない方向けのマシンも、世界にはあるわけですね

 

 

こんな方におすすめ

・静かなポンプ音のマシンがほしい方

・小規模店舗でエスプレッソを出したい方

 

 

La Marzocco GS/3  (AV: auto volumetric)

泣く子も黙る!エスプレッソマシンメーカーの超名門、La Marzocco社の GS3です

LaMarzoccoGS3AV

La Maarzoccoは。バリスタチャンピオンシップ等の大会でも公式採用されているほどの信頼と歴史のあるメーカーです

長らく、業務用マシンの生産をしていたノウハウを活かし、小型エスプレッソマシンであるGS/3は誕生しました。

 

GS/3では、AV(auto volumetric)モデルとMP(manual paddle)の2種類があります

AVモデルでは、抽出量や蒸らし時間のプログラミングが可能ですが、パドルでのマニュアル抽出はできません

MPモデルでは、パドルを操作してマニュアルで圧力を調整していき、抽出をコントロールすることが可能です

(MPモデルの抽出圧コントロールでは、水道の圧を利用しているため、水道直結が必須となります。)

 

ボイラー ダブルボイラー (抽出 1.5L スチーム3.5L どちらもステンレス製)
水の供給 タンク式・水道直結
ポンプ ロータリーポンプ
電力 120V

 

スペックの詳細もかなりパワフルです

ボイラーはこのクラスですと、ステンレス製のボイラーとなります

ステンリレスは銅などより伝熱係数が低く、熱しにくく冷めにくいのが特徴です

 

業務用用途では、エスプレッソマシンはつけっぱなしの事が多いので、ボイラー内部が冷めにくい方が有利です

このため初動湧き上がり時間は長く、スチームするには30分程度必要です

このあたりはボイラーも大きいので、仕方ないところですね

 

La Marzocco社はダブルボイラーを開発したメーカーでもあり、もはやレジェンド級

また、ボイラーからつながるグルーブヘッド周りへの作り込みも秀逸で、安定した油温の供給という点では右に出るものはいないほどだ

 

 

こんな方におすすめ

・エスプレッソメインで小規模店舗をやる方

・世界最高の家庭用マシンが欲しい方

・ラ・マルゾッコが大好きな方

 

Slayer Espresso Machine 1Gr

La Marzoccoとは対照的だが、新進気鋭のエクストリームエスプレッソマシン、スレイヤー

Slayer

こちらは、La Marzoccoとは対照的で、マニュアルパドルオンリー!

La Marzoccoがオートマ車で誰でも正確なショットを作れるマシンとするならば、スレイヤーは完全マニュアルマシンとでもいうべきか

 

それくらい、抽出する人次第で大きく味を変えることが可能なのがこのマシンの特徴

逆を言えば、人を選ぶ、クセの強いマシンかもしれません

 

ボイラー ダブルボイラー (抽出 1.1L スチーム3.3L)
水の供給 水道直結
ポンプ ロータリーポンプ
電力 110V

特徴としては、ぼいらーからグループヘッドに向かう抽出のお湯の量を繊細にコントロールできる点ですね

独自の特許を取得したニードルバルブを使って、細かな流量コントロールが可能になったことで、細かな湯量のコントロールが可能なのは、スレイヤーの最大の特徴です

 

 

こんな方におすすめ

・すべて自分で味の調整をしたい方

・思い通りの味があり、それを再現したい方

・インテリアを超クールにしていて、エスプレッソマシンも統一感を出したい方

 

まとめ やっぱりエスプレッソマシンは見ているだけで楽しい

エクストリームなエスプレッソマシンの世界はいかがですか?

手頃なモデルから、超コアなモデルまで様々でしたが、はじめての方でもどんなスペックを見たら良いのか、伝えられたかな、とおもっています

今後もマシン個別により詳細な情報をまとめたいですね

 

では